これまで害虫がつきにくく強いと評判だった樹種も、さまざまな要因によって痛みだすことがあります。

「レイランディー」Leyland cypress は今まで樹勢(萌芽力などが強い)、病気に強く、耐陰性があり、生垣の優等生でした。

 九州の圃場

レイランディー円錐仕立て

 レイランディー生垣

植木屋仲間の間でも「刈りごたえがある・・・・・???」と 評判でした。

その「レイランディー」 最近、害虫や菌などにより葉がボロボロにされている木が目立ちます。

原因は特定できていませんが、シャクトリ虫のようなものが多くたかっているのを目撃しました。

 

レイランディーの近隣種「ゴールドライダー」の病害状況

又、梅雨時などにウイルスによって葉が傷むこともあるようです。

やはり定期的に殺虫殺菌するしか手はないと思います。

刈り込みなどをして生垣の中に古葉がたまっていると病巣になるので、刈り込んだ際は良く叩いて風通しよく清掃することも重要です。

その年で流行の病があったり・・・と病気や虫の発生が毎年一定ではないことを痛感します。

 

 

 

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いよいよ梅雨が開けました。

炎天下の仕事はまだ体が慣れてないので脳みそがとろけそうです。

この季節は一雨降って晴れ間が出るたりすると空中湿度はとても高くなります。

 

赤色生垣の代表選手「ベニカナメ」

 「レッドロビン」

赤色の新芽が美しいベニカナメですが近頃病気が多く見られます。

 ベニカナメの「ごま色斑点病」

ほとんどの生垣が・・・と言っていいぐらいやられてます。

葉が振るい始め、生垣がガラガラ、スカスカに なります。

「ごま色斑点病」と言われ細菌やカビによる仕業です。

これに対処するには定期的に数種類の殺菌剤を散布するしか手はないと思います。

そしてもう一つ、木自体を元気にすれば少々菌にやられても葉を吹き返しますので、肥培管理などをして木や根を元気にすることも重要。

 

昔はなかった病気も温暖化や気候の変動、住宅事情、剪定ゴミの処分方法、さまざまな要因で変わっていきます。

ちまた奥様達は「オーガニック」「無農薬」など好まれますが、私は植木の美しさを保つ為にはケミカルなものも必要性があると思うのです。

散布の際は周囲に御迷惑がかからないように十分な配慮が必要です。

 

 

 

 

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梅雨も終盤になって、とても蒸し蒸してきました。

そんな時は「雨もまた楽し」・・・ しとしと雨の日の散歩も、たまには良いものです。

※近所の草っぱらに貼っていた素敵なチラシです。

西東京市の北側に位置する東大農場は農学生命科学の研究拠点であり、多くの緑は都会のオアシスとして市民から親しまれています。

私も時々子供と一緒に散歩に出かけます。

東京ドーム5個分に相当する22.2haのキャンパス

ポプラ並木が広がっていて まるで北海道でも来た気分~♪ とは言いすぎかもしれませんが

のんびりと絵画を楽しまれている方もいらっしゃいます。

最近台風や大風が多いので伐採されるポプラもあり残念。。。

我が町唯一の田んぼもあり、田園風景が楽しめます。

農機具小屋からトロッコが出てくることもあります。

乳牛舎もあり昭和30年代頃は牛乳も生産し近所で販売していたそうです。

 

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2003年に東大評議会が東大農場を千葉県検見川に移転計画を公表しました。

東大農場の緑を残す運動がはじまり4年間にわたる署名運動の結果

2007年東京大学から「東大農場の検見川への移転計画中止」の通達がありました。

 

巨大ヒメシャラ

演習林には武蔵野の雑木林の面影があります。 とは言っても武蔵野の雑木林は生活に根ざした2次林で古来より人為的な手が入っている為、原生林的な要素は少ないのです。

アカマツ、コナラ、クヌギ、ケヤキ、エゴノキ、イヌシデ、クス、モミジ、サクラなどが沢山植林されています。

地況は武蔵野台地の武蔵野段丘上に位置し、海抜60m、地形は平坦

地質は6~8mの火山灰層(関東ローム層)の上に火山灰層を母材とする腐食土の黒土が50cm~60cmの厚さで分布しています。

とゆうことは歴史的に見ると火山灰が沢山降り積もって出来た地盤なのですね。 富士山もいつかドッカーン!といくかもしれません。

私は地元で植木屋を営んでいるので、地元の土地の歴史、降り積み重なった土の歴史はとても興味があります。

そこで長年考えてた素朴な疑問があります。

我々が住んでいる地盤はだんだん大きくなっているのか?

いったい100年で何センチ積もるのか?

今度、研究員に尋ねてみようかと思います。

 

 

林の中にはいると、とてもヒンヤリとして涼しいです。

森林は現代人特有のテクノストレスを吸い取ってくれるそうです。

たまにはゆっくり絵でも描きたい気分になります。

 

 

 

 

 

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竹と笹

01 7月 2012

もうすぐ七夕です。

近所の原っぱでは毎年七夕祭りが行われます。

7月7日 織姫と彦星が年に一度だけ逢うことが出来るロマンチックな日でございます。

我が家の娘たちも短冊に願い事を書いて毎年飾ります。

なにやら「背が伸びますように」「自転車がほしい」・・・「ハワイに行きたい!」

無理な願いは御遠慮ただきたい。。。

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毎年この時期になるとよく質問されるのですが「竹」と「笹」は何が違うのか・・・と思いつつ今の今まできてしまいました。

「さ~さ~の葉 さ~らさら♪」と歌にはありますが一般に七夕は笹ではなく細めの竹を竹藪に入って採ってきます。

日本の野生植物(平凡社)によると、「タケ・ササの仲間は分類学上未解決の問題が多く、属や種の認識もまだ定説に達していない」とあります。

植物学的には大きくなっても「竹の子」時代の皮が残ってるのが「ササ」  矢竹の寒竹ようなものを「ササ」と分類する。

矢竹

 寒竹

ただ、異なる解釈も存在します、

文科省では「稈を利用する」のが竹、「葉を利用する」のが笹という定義をしているようです。また、タケの語源は「高い木」、ササの語源が「サラサラと葉が触れ合う音」だそうです。

物干し竿の場合は稈を使うので、ササ類であっても「竹」というのが文科省定義なのでしょう。

調べだすとますます混乱してきました(汗)

 

植木屋さん的には「笹」というと「クマザサ」「オカメザサ」等の地被植物のイメージがあります。

「竹」は孟宗竹、大名竹など中高木のイメージがします。

飾りつけするなら笹よりも大きな竹の方が沢山飾れて良いでしょうね。

 

今年も仙台をはじめ各地でさまざまな七夕祭りが行われるようです。

天の川に願いを托しましょう~

 

 

 

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