竹垣

13 10月 2017

金木犀が香り、柿も色づき、空を眺めると雲の高さに気がつきます。。。秋ですね。

お茶室廻りの垣根を造る作業依頼。

お客様の長年の夢、お手伝いさせていただいております。

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鬼柊(オニヒイラギ)の生垣。

 

裏表から竹で挟み込んで間柱、立子を入れ、裏表から棕櫚縄で結束するので、見た目にもしっかりとした生垣になります。

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依頼主の会長も御満悦でなにより。。。

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翌日、カナメモチの門被りの木を玄関に植樹。

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続いて黒竹の御簾垣の制作です。

本物の黒竹で溝にピッタリ納まらないので少しづつ削り、一本一本加工するので手間が掛かります。

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裏表から結束して、天端は飾り結びとしました。

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材料がちょこっと足りないので、調達せざる得ない状況になり作業が少し残りました。

竹や丸太は凸凹して曲がっていたりいるので、ちょうど良いところの水平垂直を模索しながら作業します。いい加減ではなく、良い加減を探すのです。 なかなか材料ピッタリとはいきませんな・・・。

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こちらはお客様の坪庭に創作した竹垣です。柱はヒメシャラの原木を使いました。

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何年かおきに新しくするので庭に清々しさを与えますね。

自然から与えられた材料で創作する竹垣 大事に触れ合っていると 創造無限大で面白いものです。

 

 

 

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高尾山を彩る

01 10月 2017

すっかり過ごしやすくなりました。夏の暑さもどこえやら・・・。

風もすずしぃ高尾山へ!

出入りの業者からの依頼で植木を納めてきました。

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市政100周年の記念事業の一環で、高尾山薬王院のあちこちに鉢植えの植木を納品してきました。

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天狗様の両脇には赤い実のツリバナを配置。

天狗様。素敵すぎます。

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高尾山は多くの天狗伝説があり天狗信仰の霊山として山伏修行も行われています。

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手水舎の両脇にはウメモドキ

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山門の脇にはイロハモミジ

以前、納品した「青の七五三モミジ」も順調に大きくなっていました。

image2 (2)青の七五三モミジ

from H jungle・・・

パワースポット「高尾山」 いつ行っても気持ちが晴れ晴れして元気になります。

私も家族も大好きな山。

秋のお散歩がてら高尾山に行かれてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

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松根回し

23 9月 2017

すっかり涼しくなりました。

夜道の遊歩道で自転車に乗っていると、草むらの虫のささやきに秋の気配を感じます。

今日の作業はお客様のお庭に長く植わっているアイグロマツ(赤黒松)の根回しです。

なんてことない野木の松ですが、道路拡幅工事で撤去しなければならず、生け花の花材に松を使いたいので移植して残したいとのことでした。

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実生で伸びた木であること、時期も9月の終盤・・。あまり発根しないので針葉樹の移植時期としてはあまりよくないですね。そんなわけで一発で移植しないで根回しして養生することになりました。

「根回し」という言葉 なんか会議の前に下打合せしておくとか、話を通しておくとか、悪だくみしておくとか(笑)・・・。なにかネガティブなイメージもありますが本来は樹木を移植するに先立ち、事前準備する作業のことなんですね~。

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30%ぐらい地上部を剪定して樹木の枝葉を軽くします。

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太い支持根は環状に皮をむき残し、根鉢下部をよく掘りぬいて「ズク」と言われる直根は切断します。

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マツは棒でよく突いて土極めとする・・・。と施工管理の教科書には書いてありますが水道も近くにあったので、たっぷり水極めしました。教科書なんて、しょせん薄っぺらなものです。

水はけ悪い地盤でもないし・・。これでいいのだ。

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モヤイ結びでロープを数か所に引っ張り樹木を支えます。モヤイ結びは締まっていかないのでロープが幹に食い込むことがなく木の為にも良いです。

きれいに整地してあとはゆっくり時間を待って発根状況を診て移植すると確実に移植できます。

自然相手の仕事は臨機応変な感覚が大事。

なにも悪だくみしたわけではないんです。なにごとも事前に手を打っておくと物事うまく運ぶのです。

 

 

 

 

 

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竹林の伐採

10 9月 2017

 

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林業家から作業依頼で竹林の伐採に行ってきました。

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現場は通称「風の谷」と言われる丘陵

頂上付近のすり鉢状の地形に孟宗竹がはびこっていました。

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2人一組でバタバタ伐採していきます。

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近所には幼稚園があり、時より子供たちも散歩に来ます。

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伐採した竹は粉々に粉砕。もう20年以上使っているVermeer製のチッパー。

 

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孟宗竹の大規模伐採は1週間かかり無事終了。明るくなりました。

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風の谷も秋風・・・。稜線沿いに沈む夕日もきれいで カナカナとか鳴いています。

東京にも良いとこってありますね。

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川名の別荘

30 7月 2017

農家の庭先販売所には彩とりどりの夏野菜がならんでいます。

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今年の野菜の出来具合はまあまあだそうです。

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世田谷のお客様が伊豆へ引っ越しされたので大事にされている植木を移植してきました。

小高い急斜面の別荘地。。。眺めの良いデッキが素敵な住宅。

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平井園では植木を一旦お預かりして完成後、新居にお持ちして移植するような業務も承っております。

思い入れのあるミモザとオリーブ・・・

新居が建築される間、しっかりお預り管理して無事植え付けいたしました。

LIFE with PLANTS

シイノキの樹林帯に囲まれて借景もよし、涼しい生活が送れそうですね。

海も近いし、またいつか子供を連れて遊びに伺いたいと思ってます。

 

 

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銀杏の伐採

27 6月 2017

お客様のお庭で長年かけて大きくなった木もいろいろな事情でやむを得ず伐採することもあります。都会は住宅がひしめき合っています。

無題

ドシーン!と地響きが起こり伐採された銀杏。。。年輪を数えると50~60年は経ってるようです。

しばらく乾燥させて板に挽いてテーブルや椅子に加工するそうです。

オーナーに最後まで大事に利用してもらったら銀杏の木も喜ぶことでしょう~。

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下町の植栽

10 6月 2017

繋がりを大事にしていると著名な方から仕事とを依頼されることもあります。

多賀弘明氏の経営する工場廻りの植栽に下町の方へ行ってきました。多賀さんは日本のモータースポーツの黎明期に活躍されたドライバーの一人。1963年のに日本グランプリでは優勝を飾っています。

良い仕事をしなきゃ!と張り切って行ってきました思わぬ苦戦。。。現場周辺で植栽に使える土を探したのですが昔は工場地帯でしたのであまり良い土が現地調達出ないそうなのです。

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しかたがないので多摩地区から良質の畑土を運搬して人工地盤の客土をすることにしました。

現在は住宅や商業施設も多いですが同じ東京でも開発の歴史が多摩地区とは全然違うのですね。

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あまり手の掛からない様にとの要望もあり、サツキの植え込み、アベリア、オタフクナンテンの単一植栽を工場廻り数か所に施工しました。

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作業終了後は愛車アルトワークスの前で記念撮影~♪

昔の自動車レースのお話、ヨーロッパで活躍した頃の話や趣味のジャズ鑑賞・・・貴重なお話聞けて楽しかった。

御年83歳になるそうですが今だにポルシェでサーキットを駆け抜けるとのこと。。。

豊かな人生を歩まれた方だな~と・・・多賀先生に敬意!

心から感じた帰路でした。

 

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竹垣

21 5月 2017

だいぶ前に造った竹垣が古くなったのでやりかえました。

若い頃、造園技能検定で竹垣の試験があり、必死になって練習して資格は取ったものの、今の住宅事情ではなかなか作る機会もないので貴重な仕事。。。

古典的な植木屋の技術も大事にしたいですね。

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目隠しの遮蔽と通気性を兼ねて、建仁寺垣と四ッ目垣を組み合わせました。

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完成したものがこちら↑

竹垣があるだけで庭が和の雰囲気。ピシッと並んだ青い竹垣は気持ちまで清々しくなりますね。

しばらくすると色あせて変化しますがそれもそれで風情があるな~なんて思うようになりました。歳のせいでしょうか。

 

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春の手入れ

16 4月 2017

桜も咲いて、いよいよ春本番です。

先日は横浜の住宅へ庭木の剪定に行ってきました。3月~5月頃は樹体内エネルギーが満ちているので強い剪定に適した時期です。大きくなったオリーブや椿を強剪定しました。

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作庭して7~8年経つでしょうか? 度々、お庭の手入れに来ています。昔、自分が手掛けたお庭の手入れをさせていただくことは、嬉しいことです。

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根府川石の貼り石

月日の経つのは早い・・・当時のスタッフと苦労してやったな~などと思う。

植木も庭に馴染んで落ち着いてきました。

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屋敷林伐採作業

08 4月 2017

富山へ屋敷林の伐採作業に出張してきました。

遠方であったこと・・発生材の処分など土地勘もないし・・雪深いのではないか・・いろいろ思案しましたが、どうしても知人にお願いしたいとのことで引き受けました。

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高さ30m 枯れ木含めて6~7本の伐採作業。平井園ではとても手に負えない大きな杉の木、ということで日本のトップクラスの技術を誇る空師 飯田清隆氏に下見から作業までサポートしていただきました。

 

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丸太は板に挽いてテーブルにするそうです。

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作業が終わった頃は天気も晴れてきました。飯田林業さんのお蔭で作業は順調は進み、安全でスピーディーな仕事っぷりには いつも惚れ惚れします。清々しささえ感じます。

作業も無事終わってホッと一安心、、、。

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11月に現場調査の際に小川温泉に立ち寄りました。川沿いに歩いてたどり着く洞窟の秘湯

遊びに行ったわけではないですけどサプライズって地方ならでは。。。

今回は近所の温泉に入り、オーナー夫妻の手料理をご相伴にあずかる。。

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築150年の古民家 見たこともない大きな自在鉤がぶら下がっていました。いったい何に使っていたのでしょうか?  オーナー夫妻は横浜から富山へ移住して民泊の古民家カフェを営むそうです。オープンしたら是非行ってみたいです。

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帰り道に見た立山連邦の素晴らしい眺め

富山県は幸福度ランキングで上位に入るそうです。水が清く食べ物がおいしい、魚好きにはたまりませんね。イライラしている人がいない堅実で勤勉、温和な県民性

富山の空気は澄んでいました。

 

 

 

 

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