今年は千年に一度、百年に一度の未曾有の大災害が次から次へと起こります。
このブログを書いている9/20(水)も巨大台風が日本列島を縦断しています。
平井園では再び9/17(土)~9/20(火)の連休を使って4月にも行った岩手県大槌町へ災害ボランティアへ行ってきました。
1日目は32度の猛暑の中,野山の清掃
津波の爪あとはまだ癒えていませんでした。
2日目は気温20度の小雨の降りしきる中、仮設中学校の引越しを手伝いました。
バケツリレーの状況で次から次へと教材、机椅子を搬入します。
古民家の雨漏りを応急処置状況
台風15号の影響で引越ししたばかりの仮設住宅も浸水被害をうけ深刻な状況になりました。
我々がベースキャンプをした隣町の遠野市は河童伝説などある民話のふるさとでとても長閑なところでした。
そして温かい人たちばかり
山間の田園風景の中に石仏などの石碑があちこちにありました。
昔の飢饉の時など、立てたようです。
またいつか家族でのんびりと遠野へ旅に行ってみたいですね。
窓から月光が降り注ぎます。。
人間はもっとも高等な生き物と勘違いしたところがあると思います。ついには地球をいくつも破壊出来るほどの大きな力をもつくってしまいました。
自然を相手にする仕事をしているからこそ、人間がコントロールできないものがあると常々思います。
もっと人間の創造は、「ささやかつつましやか」で よろしいのではないでしょうか。
震災から半年。
東北の被災、福島原発事故、巨大台風直撃・・・と百年に一度、千年に一度の未曾有の災害がたてつずけに起きています。
いち早い復興を願います。
話はだいぶ変わりますが、 そんな秋の陽射の中、吉祥寺の店舗前の植栽へいってきました。
人通りがとても多く、てこずりました。
モダンな店舗にオリーブグリーンが映える。
極小スペースにシマトネリコやセイヨウニンジンボクなどタフな樹木をセレクト
直筆のパース
秋らしい草花も添えたりして
ほんの少しのスペースですが緑を植えると店舗前がやさしい雰囲気にさま変わりします。
そしてこの雑貨屋さんの商売繁盛を願います。
「ヤツデを植えると家が繁栄する」とか「魔物をはらって客を招く」と明治生まれの職人に聞いたことがあります。
「ヤツデ」 12月頃なにも花のない時期に白い花をつけます。
葉の艶や独特のディテールが美しいです。
考えてみると、昔の人は縁起をかついで家のまわりに植物を植えました。
「万年青」(オモト) まんねんあお と書いて万年青といいます。
子孫繁栄や商売繁盛を願います。
年配の職人が知り合いが家を建てるとよく植えます。
「南天」(ナンテン) 難を転じて福来たる! と言われます。
漢方薬にも使われ、赤飯の折り詰めに葉を添えます。
材は硬く、杖の材料に使われます。 これも「難を転じる」という縁起担ぎの意味もあるのでしょうか。
「ナギ」 平井園圃場
関東の人にはあまりなじみはありませんが熊野古道周辺の神社では御神木とされています。
近年スピリチュアルプランツとして人気があります。
和歌山では昔から航海の安全や平安を祈る魔よけのお守りだったそうです。
他にも色々な言い伝えがあります。 平井園の畑にありますよ。
植物のルーツやストーリーを調べるだけでもとても面白く、奥深いです。