残雪解けぬ2月ではございますが、 ディズニーシーへ行ってまいりました。
さすが夢と魔法の国! 昨日の大雪が嘘のように消えていました。きっと夜、除雪したのでしょう。キャストのみなさんご苦労様です。
個人的には人混みや長陀の列が苦手ではあるが、「植栽を見る」だけでも十分見応えがあり、舞浜の埋立地で潮風や寒風にさらされても耐えられる樹種の選定はやはりスゴイ!。。。どうやって管理しているのだろう~と感心します。
ヨーロッパの糸杉をイメージしたのでしょうか・・・ 塩害に強いカイズカイブキをロウソク状に仕立て管理しているようです。
実は昨年、オリーブを探してディズニーシーに収めました。 オリーブは平和の象徴。。。まるで南欧の港町の様です。。。
まるでイタリアの広場の様です。 使っている樹種はウバメガシ(備長炭の材料)やプラタナス、カイズカイブキ、トベラ、シャリンバイなど
どれもこれも塩害に強くタフな木、上手に雰囲気を演出していますね。
まるでヴェネツィアの様だと思いきや、松とかキンモクセイとか上手に植栽しています。(笑)
テーマパークごとにそれぞれの風景をつくるにあたって、ジャングルをつくるのであれば熱帯植物を植えるというわけではなく日本に昔からある樹種を上手に合わせていることに関心します。また海が近い立地条件で塩害が強いなか限られた樹種を巧く植栽しています。
夜中に剪定したり管理するのでしょう。さぞかし大変だろうな~と思うのでありました。
なにはともあれエンターテイメントの世界、植栽にもいろいろ気づくことがたくさんありました。
都会の中の雑木林。
見上げると・・・小鳥が餌を探していました。
子供と一緒に散歩してるといろんな動物に出会います。
犬や猫のペットを散歩したり、野鳥、そして狸、ハクビシン、野ネズミ、モグラまで、(←これは問題ありますが・・・)
さまざまな昆虫も発見します。
近所を通ったとき見たら、幹の途中から伐採されていました。
ものの数分でチェンソーで切り倒します。
切るのはあっと言う間ですが、森を形成するには何十年もかかり、林はあっという間には出来ません・・・
あぁ~故郷の原風景がまた一つ失われてゆく~~~
クワガタ採りに夢中になり早起きした、あの夏の日を思い出します。
色々事情はあるかと思いますが、公園にするなど、何か手はないものだろうか?
温暖化のこともあるし、住宅ばかり増えたら益々暑くなる。 涼しい木陰もなくなります。
ましては大災害があった時、広い雑木林などは有効な避難所となるだろう。
「昔は広々 野原ばかり だんだん人がやって来て おいらの家は狭くなる・・・」
林で出会った狸がつぶやいていました。
寒空の下、造園屋さんの依頼でお寺に菩提樹を植えてきました。
菩提樹はお釈迦様にゆかりのある木として名が知られています。
お釈迦様がこの木の下で座禅を組んで真理を悟ったことから 悟りの木=菩提樹と呼ばれています。
この菩提樹、実はインドにある菩提樹とは分類的にはまったく異なる木であること…ご存知ですか?
インド菩提樹はクワ科の熱帯植物で寒さに弱いので 、中国で形が似ているシナノキ科の木を菩提樹と称したという説があります。
巨大な大木で緑陰ができそうですね。 灼熱のインド、涼しい木陰の下でお釈迦様は悟りを開いたのでしょうか・・・
日本で菩提樹といわれている葉の形が似ているから名づけられたもの、日本には栄西禅師が12世紀に聖木として中国の天台山から持ってきたそうで、それなりの言われもあります。
いずれにせよ聖木として珍重されており、仏教伝来の歴史を知る上でも勉強になります。 菩提樹に限らず植木にはさまざまなストーリーやエピソードがあり興味をそそられます。