蜂屋柿

26 10月 2014

珍しい注文がありました。

「蜂屋柿」という名の柿で大きめの渋柿の木

新潟育ちの庭師がお客様のお庭に植えるそうです。

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関東ではあまり馴染みはありませんが、東北や新潟の方では昔から干し柿「あんぽ柿」の材料に使います。

 

 

 

 

 

 

 

そのままではとても食べれないこの渋柿の渋を抜く方法があります。

小皿に35度以上の強めの焼酎を注ぎ、柿の蔕の部分をちょいとつけ、蔕を上に向けてビニール袋で密封し1週間程度置きます。

すると一味違う独特のとろける様な甘さになります。

 

スプーンですくってチュルリッと頂きます。

糠漬けにしても渋が抜けて一味違った味わいが楽しめます。

個人的には固い柿が好きなんですが…

 

 

若い頃、京都に研修に行って懐石料理を食べたとき、「なんだ!デザートは柿かい↓ 」と思ったら。渋抜きした蜂屋柿が出て予想以上に美味しかった思い出があります。

外国のゲストにお出ししたら「マンゴーみたいだ」と言っていたこともありました。

色づいた柿を見ると日本の秋を実感します。。。


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虫の音

21 10月 2014

朝晩涼しくなってきました。

スズランの木

いち早く色づいてきたスズランの木 世界三大紅葉美樹です。

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庭先では鈴虫の声が聞こえてきます。リーン♪リーン♪と秋の夜長を楽しませてくれます。

日本人にとっては美しく聞こえる鈴虫の音

欧米人にとっては雑音に聞こえること・・・ご存知ですか?

右脳と左脳のバランスが日本人と欧米人では違うからだそうです。

 

明治23年に米国から来日した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は秋の虫の音を聞いて楽しむ日本人を見て大変驚いたそうだ。

昔から「古池や蛙飛び込む水の音~」の句の様に静けさの中にさまざまな自然の音を愛でてきた日本人ですが、西洋人は同じ音を聞いても機械音や雑音に聞こえ日本人とは聞こえ方が違うそうです。

 

プロヴァンスの蝉の玩具

数年前に旅に行った南仏プロヴァンスの土産物屋に必ず置いてある蝉の玩具は、何とも耳馴染みのない音がしました。   Z・Z・Z・・・

生まれ育った環境で聞こえる音が違うなんて面白いですね。    四季のあるわが国は音も色も食も日本ならではの感覚があります。

もしかしたら五感すべてに違いがあるのかも。。。

秋の夜長です。しばし虫の音に耳を澄まし、秋の味覚でも味わいながら季節の移ろいを感じます。

もうそんな季節になりました。。。

 

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台風と蜂の巣

10 10月 2014

今年は十数年に一度の台風の当たり年でしょうか。

巨大台風が頻繁に発生して各地で甚大な災害をもたらしています。・・ 日本はなんと自然災害が多い国なのでしょう・・・

◇◇◇

蜂が高い所に巣を作ると台風が少ない年だ。という話を聞いたことがあります。

たしかに今年は生垣やサツキの植え込みなどの低い位置に巣が多くあり、低い植え込みなどは、トリマーなどの機械で刈り込むため巣があることに気づかず、蜂に刺された植木職人が大勢いました。蜂に刺されたら、アレルギー反応など起こすこともあるので気を付けたいです。

◇◇◇

そこでふと思うのは「少し先の未来の気象を予知する感覚」をは持っているのでしょうか?

巣を作る時期は春~初夏なので、もし夏~秋の気象を蜂が予測できるのならば、それはスゴイことですね。

人間は、あらゆる生き物の中で最も進化した優秀な生き物だ、と思い込んでしまう節があるようです。

今やハイテクの時代、情報は瞬く間に広がり検索することができます。しかしながら、あの大きな火山の噴火すら正確には予測できません。

どうにもならない自然に対する畏敬の念を感じます。

10月になるのにまだまだ台風が上陸。。。

家の周りの物など整理してケガなどしない様、心がけたいです。

 

 

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都会のお庭

08 10月 2014

だいぶ涼しくなりました。

いつの間にやら柿も赤くなりました。

かねてから計画していた渋谷の都会のビルの屋上庭園を製作しております。

さて、ここは何階だと思いますか?

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レモン、柚子、カボスなど柑橘類や柿など植えて都会の果樹園を作りました。

とても乾燥する場所なので自動灌水装置は必用です。

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都会でもできる自然な暮らし、憩いの場所は工夫しだいでつくるれるんです。

お孫さんが土や植物と触れ合える様にとのオーナーの希望で、貴重な空間が出来ました。

材料搬入などとても苦労した今回の屋上緑化ですが、作業終了後の夜景はとても素晴しかったです。

 

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