金曜日 2nd 9月 2011
by torumzzz「ヤツデを植えると家が繁栄する」とか「魔物をはらって客を招く」と明治生まれの職人に聞いたことがあります。
「ヤツデ」 12月頃なにも花のない時期に白い花をつけます。
葉の艶や独特のディテールが美しいです。
考えてみると、昔の人は縁起をかついで家のまわりに植物を植えました。
「万年青」(オモト) まんねんあお と書いて万年青といいます。
子孫繁栄や商売繁盛を願います。
年配の職人が知り合いが家を建てるとよく植えます。
「南天」(ナンテン) 難を転じて福来たる! と言われます。
漢方薬にも使われ、赤飯の折り詰めに葉を添えます。
材は硬く、杖の材料に使われます。 これも「難を転じる」という縁起担ぎの意味もあるのでしょうか。
「ナギ」 平井園圃場
関東の人にはあまりなじみはありませんが熊野古道周辺の神社では御神木とされています。
近年スピリチュアルプランツとして人気があります。
和歌山では昔から航海の安全や平安を祈る魔よけのお守りだったそうです。
他にも色々な言い伝えがあります。 平井園の畑にありますよ。
植物のルーツやストーリーを調べるだけでもとても面白く、奥深いです。