日曜日 5th 6月 2011
by torumzzz木を移植する時期はいつが良いのですか?
よくお客様に聞かれます。
樹種によっても異なったり生育状態や大きさ、建物との位置関係など、実際樹木を見て判断する必要があり、その後の生育を左右します。
生物はいろんな要素が絡むので一概にいえません。が・・・
一般的には針葉樹、落葉樹の移植は休眠する冬期に行われるのが望ましいです。
11月頃~翌年3月の萌芽前が良いです。
常緑樹は3月~10月頃が良いですが陽射の強い真夏はさけたいです。
しかしながら移植適期ではない時でも植木の注文を頂いたりや移植をすることがあります。
そのため「根回し」と言う伝統の技があります。
貴重木などは2年かけて根回しすることもあります。
ちなみに永田町の先生方や時代劇に出てくる悪代官などが 「おぬしも なかなかの悪よのう~」・・・てな感じで「根回し」という言葉を使われることがあります。
本当の意味は悪だくみをすることではなく、先に移植予定している樹木の根を切ることによって細根を増やして活着を良くする、又古い太く老齢化した根を切ることによって樹を若返りさせる・・・そんな作業だと思います。
写真は来年出荷予定のウラシロカシの3角締めで根回しです。平井園伝統の技であります。
昔はワラを使いましたが最近では麻を多用します。
このぐらいは朝飯前に3本は掘りました。若い頃は・・・
植木の取り扱いは経験がものを言います。生き物だけに難しいとこがあります。気象条件やさまざまなことに影響を受けることもあります。
前もってプランを決めて植木を「根回し」をすることで確実な移植が出来ます。