下町の植栽

10 6月 2017

繋がりを大事にしていると著名な方から仕事とを依頼されることもあります。

多賀弘明氏の経営する工場廻りの植栽に下町の方へ行ってきました。多賀さんは日本のモータースポーツの黎明期に活躍されたドライバーの一人。1963年のに日本グランプリでは優勝を飾っています。

良い仕事をしなきゃ!と張り切って行ってきました思わぬ苦戦。。。現場周辺で植栽に使える土を探したのですが昔は工場地帯でしたのであまり良い土が現地調達出ないそうなのです。

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しかたがないので多摩地区から良質の畑土を運搬して人工地盤の客土をすることにしました。

現在は住宅や商業施設も多いですが同じ東京でも開発の歴史が多摩地区とは全然違うのですね。

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あまり手の掛からない様にとの要望もあり、サツキの植え込み、アベリア、オタフクナンテンの単一植栽を工場廻り数か所に施工しました。

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作業終了後は愛車アルトワークスの前で記念撮影~♪

昔の自動車レースのお話、ヨーロッパで活躍した頃の話や趣味のジャズ鑑賞・・・貴重なお話聞けて楽しかった。

御年83歳になるそうですが今だにポルシェでサーキットを駆け抜けるとのこと。。。

豊かな人生を歩まれた方だな~と・・・多賀先生に敬意!

心から感じた帰路でした。

 

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梅雨の主役

01 6月 2017

梅雨が始まりました。

雨に打たれる新緑もしっとりと濡れてよいものですね。

やはり主役はアジサイ 「紫陽花」

美しい花は梅雨のうっとうしい気分を晴らしてくれくれます。

学名のハイドランゲア Hydrangea はギリシア語の 「水の器」 という意味。

 

アジサイは土壌のph(酸性、アルカリ性)によっても多少は花の色が変わります。

    クレナイ

もともと持っている個体差や品種による色の違いが大きいです。

 

江戸時代に来日したオランダ人医師シーボルトは日本人の妻の「お滝さん」の名前にちなんで「オタクサ」otakusaのアジサイ品種をドイツに紹介したというエピソードがあります。

 

いろいろあってオランダに帰り永遠の別れとなってしまいました。

 

その後 「お滝さん」はどうしているのだろうか・・・

 

しとしと雨が続きます。

四季のある日本ならではの梅雨

この季節でしか味わえない風景があります。

 

傘をさして、レインブーツを履いて 散歩に出かけましょ~

 

 

 

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自然植生観察会

21 5月 2017

(一社)日本植木協会の植生観察会で大磯の高麗山まで行ってきました。

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伊豆半島の神社などの鎮守の森は暖温帯の照葉樹林や常緑広葉樹林の植物群落を見ることができます。 里山は昔から生活にから根ざした薪炭林として活用され伐採されてきたので人の手が入っていない地域の自然植生の原生林が見れる森はなかなかないそうです。

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東京農農業大学教授、鈴木伸一先生を講師にお迎えして細かい植物群落や自然植生のお話を聞きました。自然植生を調査することで、その土地の環境条件に適した安定した植物を知ることができ、森林の生態系を理解して地域の景観を構築することが大事であるとのお話。

外来種などの帰化植物が増えたことは人間による自然の撹乱であるとのこと・・

 

しかし我々植木屋はお客様の要望に応じたさまざまな植木や下草を植えたり自然植生と真逆のこともあります・・・なかなか難しい結論の出ない話です。

私は山登りをして自然の植物を見ることも好きだし、都会の植栽も好き、両方好きです。

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イノデという名のシダ類

普段、造園材料で扱わない植物もたくさん見ることができました。

IMG_1605 モクレイシ

IMG_1609 マルバウツギ

IMG_1616島崎藤村邸

山から下りて大磯駅へ帰り道、島崎藤村邸へたどり着いたので寄り道してきました。

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古びた佇まいで文豪の隠れ家という雰囲気。

庭は島崎藤村の好んだ植物や石で造ったのでしょうか。。。

伊豆半島は温暖なので晩年はこんなところでゆっくりしたいですね。

 

 

 

 

 

 

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竹垣

21 5月 2017

だいぶ前に造った竹垣が古くなったのでやりかえました。

若い頃、造園技能検定で竹垣の試験があり、必死になって練習して資格は取ったものの、今の住宅事情ではなかなか作る機会もないので貴重な仕事。。。

古典的な植木屋の技術も大事にしたいですね。

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目隠しの遮蔽と通気性を兼ねて、建仁寺垣と四ッ目垣を組み合わせました。

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完成したものがこちら↑

竹垣があるだけで庭が和の雰囲気。ピシッと並んだ青い竹垣は気持ちまで清々しくなりますね。

しばらくすると色あせて変化しますがそれもそれで風情があるな~なんて思うようになりました。歳のせいでしょうか。

 

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高尾山

06 5月 2017

連休の終盤、珍しく妻と弟と甥っ子と一緒に高尾山へ行ってきました。 まぁ~天気も良くて新緑が気持ち良いです。 さすがパワースポット、緑が違います!

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本堂にお参りして護摩に願いごとを書いて焚いて。。。なかなか体験できないことですが高貴な御坊さんに普段は入れない書院も案内していただきました。

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仏教は「平和宗教」であるという話を聞いたり…

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樹齢500年の杉の一枚板を使った書院天井

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大日如来の像

IMG_1516 曼荼羅

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「天上天下唯我独尊」と唱えたというお釈迦様の生誕のストーリーや釈迦族の王子であったこと、「四門出遊」の話など分かりやすく聞かせていただきました。

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難行苦行の画

アバラ骨が出るほどガリガリに痩せ細って修行している釈尊に悪の化身や遊女たちが誘っています。 そして煩悩のこと、欲をむさぼる、怒り、愚痴は誰しも持っているので慎むことが大事だと。。。

涅槃や弟子たちの話、仏教の貴重な話をたくさん聞けて良かった

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本堂そばには火災の影響で傷み、治療して元気になったモミジがありました。御坊さんを紹介していただいた飯田林業さんが治療したそうです。

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説法のあとは精進料理で一杯。。。お酒もほどほどに…。 私なんぞ煩悩だらけでございますがお坊さんのお話を聞いて安心した。

何事も過ぎないこと大事ですね。

 

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いよいよGW突入です。

今年は「Humming(葉見ing)音と新緑を楽しむ・・・」を企画しました。スペシャルゲストはシンガーソングライターのイノトモさん。

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1stステージはクロガネモチの大株の前でギタレレの生演奏です。

その後、ライブの箸休めということで植物観察会。。新町在住の植物や地元郷土史に詳しい大森拓朗さんにレクチャーしていただき園内の植物や昆虫を観察しながら園内を散歩しました。子供たちはカブト虫の幼虫に興味深々。。。

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絵を交えてハンカチの木の花弁に見える総苞のことや沙羅双樹やモミの木、エピソードや伝来の歴史などお話していただきました。

途中、お菓子の販売や雑貨を見ながら休憩、ママ友の協力でかわいい出店、美味しいお店でお茶タイム。

 

2ndステージForesutoではマイクとスピーカーをセッティングして樹海の中で本格的ライブ!

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前座はフルート奏者の大熊さん

「さとうきび畑」を皆さんで口づさみます。「ざわわ~ざわわ~ざわわ~」と歌っていると、だんだん空模様が怪しくなってきてポツリポツリ…そのうちザヮ~と降りだしました。                イノトモさんのステージの前に突然のにわか雨。。。しばし皆さんガレージに一時退散。

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雨も止んで2ndステージの始まりです。 しかしながらアンプにつなぐケーブルが不調で音が出ません。焦ります。緊迫感漂う中、急遽近所の音楽家の方がケーブルを取りに行ってくれて、平井さん、なんか話してて…。とか言われても(汗)・・。。。再セッティングして仕切り直し。

その頃は夕日も。。。

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衣装も変えて、フェミニンな雰囲気。。。

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雨上がり空気も澄んで、夕日もきれいでした。

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青空の天まで届きそうな高野槇のしたで、気持ちよくイノトモさんの歌声が響き渡ります。

 

打ち上げはガレージの中で夕立ギョーザならぬ夕焼けギョーザの会

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ハプニングあり笑あり涙ありの盛りだくさんの一日。 来園していただいた皆様、ありがとうございました。

疲れ果てたけど、たまにはこんな日もいいですね。

 

 

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音楽と新緑を楽しむ会:”葉見ing”ハミング

お花見を楽しむように、新緑と、ささやかな音楽を楽しむ会。
平井園の植木畑を歩いて植物観察したり、その中でイノトモさんが歌ったりします。

13時〜

入園料 無料

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屋敷の植栽

22 4月 2017

春の嵐が吹いたら、いっせいに新緑があふれて。。良い季節です。

conv0012ハウチワカエデの花

 

先日は江戸時代からお住まいの大きなお庭の植栽をいたしました。

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イメージスケッチを元に植栽の配置をしました。

conv0011ハンカチの木

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鉄板を敷き、大型のクレーンも必要です。

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最後は人力で位置を微調整。

conv0015キンモクセイ大株

無事、植え込み完了でお向かいの大型店舗を目隠し                     他にはオガタマの木、ミヤマガンショウ、サワラ等、高木10株、中木10株を植栽。

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作業終了後は新緑の下でお茶をいただく。

新緑の木漏れ日が清々しくて、まだ4月は虫や蚊もいないし植木屋は良い仕事だなぁ・・・この時期は思います。

 

 

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ユンボー

22 4月 2017

植木畑で長年使っていた重機もだいぶガタがきて。             千葉の重機屋に中古のユンボーを下見に行きました。

駅まで車で迎えに来てもらって山の中をしばらく走ると重機屋にたどり着く

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スリランカ人の重機屋さん。「シャチョーさん、シャチョーさん、これは良いですよ」と甲高い声でおススメの重機を紹介してもらう。。。いゃ~日本語が上手なのにはホント関心しますね。メールは漢字を使って普通にやり取りしますから。

交渉の末、うちの古いユンボーを買い取ってもらい3tクラスのユンボーを購入~!

 

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帰りは駅まで送ってもらう。ローカル線 1時間に一本。待てど暮らせど電車は来ない。風が強いし小屋の中にいると地元の中学生たちの話声なんかが耳に入ってきて。たわいもない内容。。。          なんか時間が止まった様でした。

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しかたないので外に出てみるがコンビニ一つないしタクシーの運ちゃんも暇そうだ。

やっと来た電車に乗る。

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各駅停車の車窓から土手沿いに菜の花が広がっているのが見えたり、なんか一人旅みたいで良かった。

千葉の春ってきれいですね。

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春の手入れ

16 4月 2017

桜も咲いて、いよいよ春本番です。

先日は横浜の住宅へ庭木の剪定に行ってきました。3月~5月頃は樹体内エネルギーが満ちているので強い剪定に適した時期です。大きくなったオリーブや椿を強剪定しました。

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作庭して7~8年経つでしょうか? 度々、お庭の手入れに来ています。昔、自分が手掛けたお庭の手入れをさせていただくことは、嬉しいことです。

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根府川石の貼り石

月日の経つのは早い・・・当時のスタッフと苦労してやったな~などと思う。

植木も庭に馴染んで落ち着いてきました。

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